齊藤一郎(指揮者)
Ichiro SAITO, Conductor
千葉県で生まれ福井県大野市で育つ。東京学芸大学、及び東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。在学中に安宅賞。指揮を伊藤栄一、遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、パブレ・デシュパイ、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッツェルの各氏に師事。文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーン国立大学などで研鑽を積む。帰国後にNHK交響楽団アシスタントコンダクターを務め、サヴァリッシュ、ブロムシュテット、スヴェトラーノフ各氏の薫陶を受ける。
1997年大阪センチュリー交響楽団(現・日本センチュリー交響楽団)を指揮してデビュー。2002年にNHK交響楽団を指揮。2003年関西フィルハーモニー管弦楽団で定期公演に初登場。これまでに読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、九州交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、広島交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、大阪交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、オーケストラ・ジャパン、オーケストラ・トリプティーク、東京佼成ウインドオーケストラ、大阪市音楽団、陸上自衛隊中央音楽隊、東京混声合唱団など国内主要オーケストラ、吹奏楽団、合唱団に客演を重ねている。スロヴァキア・フィル、パルドゥビツェ室内管弦楽団の定期公演他、海外でも活躍。セントラル愛知交響楽団常任指揮者を経て、現在同団首席客演指揮者。京都フィルハーモニー室内合奏団音楽監督を歴任。
幅広いレパートリーを持ち、日本音楽界の巨匠を再評価する活動も行う。2014年の伊福部昭生誕100年、2024年の團伊玖磨生誕100年コンサートはNHKやTBSのニュースでも取り上げられた。シネマ・コンサートの「ジョーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「パイレーツ・オブ・カリビアン」ほか、「ディズニー・オン・クラシック」でも評価は高く、東京佼成ウインドオーケストラとの共演による吹奏楽コンクール課題曲CDも広く知られている。
これら多彩な活動が評価され、名古屋音楽ペンクラブ賞、佐川吉男音楽賞奨励賞を受賞した。2015年より越前おおのブランド大使。
2021年の東京オリンピックと同パラリンピックの開会式・閉会式で、齊藤が指揮した山田耕筰《序曲ニ長調》の録音が使用され、世界的な注目を集めた。
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