スリーシェルズは、2015年7月12日に芥川也寸志作曲による幻のバレエ音楽をCDとして発売する。舞踊家の山田奈々子氏によって保管されていた初演当時のテープから発掘しての世界初CD化となる。戦後日本のバレエ音楽史を知る上で貴重なCDとなることだろう。
スリーシェルズは、2015年7月12日に芥川也寸志作曲による幻のバレエ音楽をCDとして発売する。舞踊家の山田奈々子氏によって保管されていた初演当時のテープから発掘しての世界初CD化となる。戦後日本のバレエ音楽史を知る上で貴重なCDとなることだろう。
CDタイトル「芥川也寸志 幻のバレエ音楽/湖底の夢・炎も星も」
■CD発売日 2015年7月12日
価格 2778円(税抜)
CD番号 3SCD-0022
バーコード 4560224350221
デザイン:田代亜弓
企画・発売元:スリーシェルズ
協力:山田奈々子(音源:高田せい子・山田五郎舞踊研究所蔵)
録音:1953、1956、モノラル
収録曲目
芥川也寸志 作曲
1-2.バレエ・ファンタジー「湖底の夢」二幕四場 約40分
芥川也寸志指揮、ABC交響楽団 1956年12月12日 産経ホール
芥川也寸志 作曲 富井照三 作
演出・振付 高田せい子、山田五郎
2-3.バレエ「炎も星も(Flame...star)」約34分
上田仁指揮、東京交響楽団 1953年11月4日 日比谷公会堂
演出・振付 高田せい子、山田五郎
プロデューサーノート 西耕一
戦後の日本クラシック界を盛り立て、映画、バレエ、演劇と様々に音楽を提供した作曲家 芥川也寸志(1925-1989)。そのバレエ音楽としては、「蜘蛛の糸」「月」などが比較的録音も手に入れやすく知られている。しかし、初期のバレエ作品は録音も映像も殆ど記録がない。楽譜さえも見つからない作品もあり、それが今回CD化された2作である。たとえば「湖底の夢」を指揮された指揮者の福田一雄氏は、手書きの総譜で振って上演後は返却したと話している。御遺族や日本近代音楽館、関係団体、そして高田・山田バレエ団を受け継ぐ山田奈々子氏によっても同団委嘱初演のバレエ楽譜も現在は所在不明であることが確認されている。つまり、この音源だけが芥川の初期バレエ音楽の当時の姿を聴きとる唯一の資料なのである。
なお、今回の発見された「湖底の夢」の録音テープは2種類の音源が存在した。福田一雄指揮の1962年版と1956年版の作曲者指揮の版、そして「炎も星も」は初演のものであった。真っ白なカビに覆われたオープンテープのカビを丁寧に拭き取って再生した。時を越えて初演当時を想像させてくれるリアルな音は忘れられない。経年劣化によるノイズや音飛び(一部激しいものもあり)があるもののどこかで世に出さねば、歴史から消えてしまうことさえ考えられた。普通ならば、諦めるレベルの音質かもしれないが、この世に残る唯一の音源であることを尊重して、芥川也寸志の生誕90年にCD化することをお許し頂きたい。今回お世話になったすべての皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。
型番3SCD-0022 販売価格 2,778円(税込3,000円) 配送料:200円(税込216円)