完成!!
スリーシェルズは、日活株式会社の原盤提供・協力による2枚組CD「佐藤勝/戦争と人間 音楽大全」を
2020年12月5日に発売することを発表します。
完全限定品で、現状はスリーシェルズ直販のみの販売となります。
日活全面協力!日本映画史に残る超大作のサウンドトラックCD完成!
「佐藤勝/戦争と人間 音楽大全」(CD2枚組)が12月5日に発売。三部作に使用されたBGM122曲を収録!
『人間の條件』の五味川純平による大河小説を、社会派映画の巨匠・山本薩夫監督が映画化。
日活が社運を賭けた超大作として製作し、1970年から73年にかけて全三部が公開されました。
浅丘ルリ子、高橋英樹、吉永小百合、石原裕次郎ら日活のスター俳優をはじめ、北大路欣也、山本圭、滝沢修、芦田伸介、高橋悦史、三國連太郎、栗原小巻、加藤剛など、当時の日本映画を代表する豪華キャストが、日本の中国大陸進出の混乱の中に巻き込まれた人々がそれぞれの生き方を貫こうとするさまざまな人間ドラマを演じます。総上映時間9時間23分、日本映画でも屈指のスケールを誇る壮大な作品です。
音楽担当は、日本映画界を代表する名作曲家・佐藤勝。本作は彼と山本の初コンビ作品だが、二人はこの後も『華麗なる一族』(1974)や『あゝ野麦峠』(1979)などの社会派エンターテインメント大作でタッグを組んでいくことになります。
シリーズ開始(第一部公開)50年記念!
山本薩夫監督生誕110年記念!
そして、終戦75年。
CD2枚組「戦争と人間 音楽大全」堂々完成。
日活に残るマスターテープから、佐藤勝による『戦争と人間』のBGMをすべて収録!
2枚組のCDには総トラック数122、約2時間40分の音楽を収録。
佐藤が三部作のために作曲・録音したオリジナル楽曲のOKテイクは、本編未使用曲も含めてすべて収録されています。
これに、劇中の現実音楽として使用された既製の楽曲などのうち本編に使用されたものも加え、基本的に作品中での使用順にて収録しました。さらに本編に使用された佐藤作曲の楽曲の別テイクの中から印象的な演奏のものを選んで収録し、究極の大全を完成。
収録楽曲は、洋画を思わせる曲調とスケール感で映画ファンの人気が高い壮大なメインテーマをはじめ、美しい愛のテーマなどバラエティに富んだ楽曲が揃い「映画音楽のプロ」佐藤勝の仕事を確認できます。
これまで本作の楽曲は、公開当時に第一部だけ発売されたアナログ盤、佐藤の作品集であるオムニバス・アルバム、DVDやBDのBOXの特典などとして、一部が音盤化されてきましたが、今回ついに完全収録による単独音盤化が実現しました。
戦争の罪悪と悲惨さを訴えるために未曽有のプロジェクトに果敢に取り組んだ山本や日活のスタッフたちの情熱が生んだ「日本映画の至宝」の三部作。その魅力を音で伝えるこの「大全」もまた、映画音楽ファンが長年待ち望んだ“至宝”と言っても過言ではありません。
すでに戦争が過去の出来事として風化しつつあった50年前、日本映画のレジェンドたちが当時の日本人に発した渾身のメッセージが、今再び音楽で甦ります!
佐藤ファン、映画音楽ファン必聴!
究極の大全が登場!
CDタイトル「佐藤勝/戦争と人間 音楽大全」
作曲:佐藤勝
発売予定:2020年12月5日
発売レーベル:スリーシェルズ
CD品番:3SCD0056
価格:4,400円(税込)
初回プレス枚数:300組
企画構成:上妻祥浩(映画研究・解説)
プロデュース:西耕一(スリーシェルズ)
マスタリング:仁木高史(スリーシェルズ)
デザイン:田代亜弓
原盤・協力:日活株式会社
(C)日活株式会社
収録内容
【DISC1】
トラック1~45:『戦争と人間 第一部 運命の序曲』
トラック46~61:『戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河』(前半)
【DISC2】
トラック1~22:『戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河』(後半)
トラック23~61:『戦争と人間 第三部 完結篇』
詳細
【DISC 1】
『戦争と人間 第一部 運命の序曲』
1:ダイニチマーク~日活マーク(M-1-1)
2:メイン・タイトル(M-2-2)
3:紅槍匪の襲来(M-2A-1)
4:紅槍匪去る(M-3-1)
5:狼の仕事(胡弓)
6:拓郎と山川(M-4-1)
7:三・一五事件(M-5-1)
8:伍代家(PS-42-2)
9:順子と耕平~由紀子と柘植(M-6-1)
10:由紀子と矢次Ⅰ(M-7-1)
11:由紀子と矢次Ⅱ(M-8-1)
12;北伐軍~済南(M-9-1)
13:済南事件(M-10-1)
14:北伐軍、北京へ(M-10-EX)
15:高畠と素子-再会-(M-12-1)
16:兄弟の絆-面会-(M-13-1)
17:奉勅命令下らず(M-14-1)
18:謀略(M-15-1)
19:奉天事件(M-16-1)
20:二つの祖国(M-17-1)
21;由紀子のピアノⅠ(PS-117-1)
22:満地紅旗~休憩(M-18-1)
23:休憩~昭和五年一月(M-19-1)
24:雪原の逃亡(M-20-1)
25:むかし話(M-21-1)
26:第一次間島暴動(M-23-1)
27:高畠と素子-救出-(M-24-1)
28:ストライキ弾圧(M-25-1)
29:俊介の葛藤(M-26-1)
30:刺客~柘植の来訪(M-27-2)
31:由紀子と柘植-書斎にて-(M-28-1)
32:紅槍匪の襲撃(M-29-2)
33:捜索行(M-30-1)
34:万才事件(M-31-2)
35:故郷の空(198Bの唄(故郷の空))
36:兄弟の絆-別れ-(M-32-2)
37:中村大尉事件(M-32A-1)
38:柳条溝事件(M-33-1)
39:戦場の蝶~新聞配達(M-34-1)
40:兄弟の絆-死亡報告-(M-35-1)
41:瑞芳と服部Ⅰ(M-36-1)
42:激動の満州(M-37-1)
43:由紀子と柘植-金沢にて-(M-38-2)
44:エンド・タイトル(M-39-1)
―第一部 未使用楽曲―
45;M-2-1
『戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河』
46:日活マーク(M-1)
47:昭和十年二月(M-2)
48:メイン・タイトル(M-3)
49:俊介と灰山(M-5)
50:俊介と温子-再会-(M-6)
51:俊介の想い(M-7)
52:偽りの心(M-8)
53:731部隊(M-9-2)
54:白の逃亡(M-11)
55:ハルピンのダンスホールⅠ(M-12)
56:ハルピンのダンスホールⅡ(M-13)
57:由紀子のピアノⅡ(PS-55-2前半)
58:由紀子のピアノⅢ(PS-55-2後半)
59:相沢事件(M-14)
60:俊介と温子-傷心-(M-15)
61:順子のハープ(M-16)
【DISC 2】
1:幼子の埋葬~遊撃隊(M-17)
2:決別(M-18)
3:雪原の埋葬~休憩(M-20)
4:処刑(M-21)
5:関東軍進撃開始(M-25)
6:順子の想い(M-26)
7:耕平と島津(M-27)
8:望郷(M-28)
9:由紀子と温子(M-22)
10:俊介と温子-再会-(M-23)
11:狩野の脅迫(M-24)
12:俊介の葛藤(M-28A)
13:瑞芳と服部Ⅱ(M-31)
14:服部の帰宅(M-32)
15:奉天の朝(M-33)
16;最後のあがき(M-34)
17:盧溝橋事件(M-35)
18:順子と耕平-想い-(M-37-2)
-第二部 未使用楽曲-
19:M-9
20:M-19
21:M-29
22:M-37
『戦争と人間 第三部 完結篇』
23:日活マーク(M-1-3)
24:メイン・タイトル(M-2-1)
25:耕平の回想(M-3)
26:順子と耕平~俊介と苫(M-4)
27:陸軍省の懇請(M-5)
28;順子の告白(M-6)
29:国家総動員法(M-7)
30:苫の想い(M-8)
31:政府大本営連絡会議(M-9-2)
32:三十キロ強行軍演習(M-10-2)
33:消灯ラッパ(M-11-3)
34:耕平の戦い(M-12-2)
35:戦地へ(M-13-1)
36:徐州作戦発動(M-14)
37:銃剣刺突訓練(M-3A)
38:躊躇(M-15)
39:強制労働(M-16)
40:脱走者の運命(M-17)
41:釈放~休憩(M-18)
42:休憩音楽=愛の旅人=(主題歌-2)
43:休憩~東條の演説(M-19)
44:谷田の死(M-20)
45:耕平からの手紙(M-22)
46:苫(M-23)
47:ハイラル陸軍病院(M-24)
48:戦場の朝(M-25)
49:自決(M-26-3)
50:彷徨(M-27)
51:軍律という化け物(M-28)
52:戦火は世界へ(M-29-2)
-第三部 未使用楽曲-
53:M-10-1
54:M-12-1
55:M-13-3
56:主題歌-1
57:M-21
58:M-22A
59:M-29-1
60:M-29-3
61:M-30
※収録音源はマスターテープ由来のノイズがございますことをご了承ください。
※映画の演出上のカットアウトなども可能な限り手を加えず収録してございます。
【作曲】佐藤勝(さとう まさる)
1928年北海道留萌市生まれ。幼少の頃から映画に親しみ、映画音楽に強い関心を抱く。1951年に国立音楽大学を卒業すると、映画音楽の仕事を志し、深い感銘を受けた黒澤明監督の『羅生門』(1950)の音楽を作曲した早坂文雄に弟子入りする。早坂のアシスタントを務めながら映画音楽についての諸々を学び、『三太と千代の山』(1952)で映画音楽作曲家デビュー。急逝した早坂の絶筆となった黒澤の『生きものの記録』(1955)の作曲を完成させたことがきっかけで、『隠し砦の三悪人』(1958)、『用心棒』(1961)、『赤ひげ』(1965)など黄金期の黒澤作品を担当するようになる。折から日本映画の製作本数がピークを迎えたこともあり、さまざまなジャンルの作品を担当し日本映画の黄金期を支えた。黒澤をはじめ岡本喜八、五社秀雄、田坂具隆、森崎東、山田洋次らの名監督の作品、時代劇、ホームドラマ、戦争映画、文芸作品、社会派作品、アクション映画、『ゴジラ』シリーズ、石原裕次郎や山口百恵など人気スターの主演作など、映画だけでも300本以上の作品を担当。『狂った果実』やテレビドラマ『若者たち』など、主題歌がポピュラーソングとなったケースも多い。1990年代末まで半世紀近くにわたり現役で活躍したが、1999年12月5日に71歳で急逝。